こんにちは!扶養内作家のおはぎです。
作家活動を始めて間もないハンドメイド作家さんが販売経路として一度は考えるのがハンドメイドマルシェへの出店ではないでしょうか。駅前や近くの施設で見かけたことがある方も多いかと思います。
リアルイベントの良いところは商品を手に取ったお客様の様子を知れるところ!
でも、どうやって出店するの?出店するとして何が必要なの?
今回は出店申込から出店当日までの必要な準備・流れを徹底解説します!
この記事では、初めてのマルシェ出店を考えている方向けに
マルシェ当日までの流れと必要な準備を解説します!
マルシェとフリマどっちがいいの?
マルシェ出店のお話の前に、初めて出店するなら気楽なフリマがよくない?と思う方もいるかもしれませんが、おはぎはフリマ出店はおすすめしません。
なぜなら…
フリーマーケットにやってくるお客様はより安い商品を求めている方が多いからです。
はじめての出店にあたり手軽・気軽に出店できるメリットは確かにあります。フリマでは安い手軽な商品ほど好まれる傾向にあります。キッズ向けの手軽なヘアアイテム等はフリマ向きかもしれませんが、制作にそれなりの時間とコストがかかる商品はフリマではなくマルシェの方がより特別感も演出でき、自身のショップのブランディングにつながります。
フリマのお客様のなかには値引き交渉をしてくる方も…(経験談)
一生懸命作った作品を値引き交渉されるとちょっと凹みます…
マルシェ出店までの流れ
では、早速マルシェ出店当日までの流れを解説します。ここではマルシェ初出店を目指すハンドメイド販売を始めて間もない作家さん、もしくは初めてハンドメイド作品を販売する作家さんを想定してご紹介いたします。オンライン販売などに慣れていらっしゃる方には当たり前の項目もあるかと思いますので、そこは軽く飛ばしてくださいね♪
出店できるマルシェを探す
まずは出店したい地域で開催されているマルシェを探しましょう!
探し方は様々ですが、以下3つが主な探し方となります。
- 検索エンジン
- SNS(Instagram、Xなど)
- ハンドメイドイベントの検索サイト
検索エンジンで「ハンドメイドマルシェ 〇地域名〇」と検索をかけるだけでも、複数ヒットしてきます。
SNSでは同じ地域で活動されている作家さんがどこのどんなマルシェに出店されているのか見てみるのも参考になります!
行ったことがある・見たことがあるといった目星のマルシェがある方は、マルシェのHP・SNSを確認し出店募集についての記載を探しましょう。見つからない場合は主催者へ次の募集の日程や募集要項を問い合わせを。
マルシェのリサーチ
ある程度候補が出せたら、今度はマルシェHPやSNSで募集要項と過去開催の雰囲気を確認します。
- マルシェ日程・応募締め切り日
- 場所・屋外or屋内
- ブースサイズ・出店料
- 机・イス・テント等の貸出の有無(レンタルの場合は金額)
- 子どもの預け先が無い方は子同伴OKか
屋外は風対策や小雨開催時の対応が初心者には難しく、テント持参しないといけないマルシェも多いです。また屋外マルシェは1ショップ1テントの所も多くブースが広めに準備されているところも。初めての出店で広いブースを埋めるほどの作品を作るのも難しいので、初めてのマルシェには屋内マルシェをおすすめします!
出店料は3000円~1万円を超えるところまでピンキリです。ですが、まずは3000円前後のマルシェに出店するのが良いでしょう。1万円を超える出店料のマルシェは来客見込みを多く集客数が良いですが、周りの出店ショップの作品レベル・ディスプレイレベルも高いです。
備品の貸出は様々で主催側で準備してあるところもあれば、すべて準備してくださいということも。レンタルができる事が多いですが、今後マルシェに出店するなら折り畳みの机を1つ準備しておくのもいいと思います。
アウトドアでも使えるタイプの折り畳み机がおすすめ!
同伴者については「大人2名まで」などコロナの名残か厳しく決まっているところもあります。記載がない場合には主催者へ問い合わせましょう。
マルシェの下見
これはしなくてもいいけど、出来るだけして欲しい!!
募集要項や掲載写真からは分からない現場の雰囲気があります。時間がなくて下見に行けない場合は、SNSで過去の開催写真などを探し雰囲気をつかみましょう。
下見で確認するべきポイントは主に3つです。
- 会場の雰囲気・客層
- ブースの広さ
- 参加ショップのディスプレイ
まず会場の雰囲気・客層について確認しましょう!集客や活気はどうか。お子様連れ、若い子、マダム等どんな方が来客しているのか。実際に訪れると思っていたの違う、なんてことは良くあります。
はじめてのマルシェということで、募集要項の〇㎝×〇㎝の記載だけではブースの広さイメージしにくいかと思います。どのくらいの広さで、どのくらいの大きさの机を使っているのか、目で確認してきましょう。後ろのブースと距離が近かったり、通路が思ったよりも狭かったり、と記載の広さよりも狭く感じることも。
マルシェ出店後、必ず迷うことになるディスプレイ!せっかくマルシェに行ったのだから他のショップさんがどのようにディスプレイを組んでいるのか勉強しましょう。
パッと目を引くブースのディスプレイをよく観察してきてくださいね♪
おはぎは作家さんの服装なんかも観察してきます!
ショップのGmail・Instagramを開設
下見も終わったし、いざ応募!の前に!!
GmailとInstagramを屋号で開設しましょう!もう準備してあるよ~という方は次のステップへ♪
応募フォームにはメールアドレス・SNSやHPを記入する欄があることも多いです。特にメールアドレスは必須ですので、この機会にショップ専用のメールアドレスを作成しておきましょう。
もちろんGmail以外でもいいのですが、Googleのアカウントはグーグルフォトやドライブなども使用することが出来る上に、Googleアカウントで登録・ログインできるサイトも多いですよね。これからの活動にも便利に活用できるので、特にこだわりが無いのであればGmail一択です♪
応募申込
屋号や販売商品内容、机など備品レンタルの有無、SNSなど必要事項を確認したら、いざ応募です!
申込期間・締切はマルシェの1年前~2週間前などマルシェごとに大きく異なります。よく確認しておきましょう。
商品の参考画像やプロフィール画像の提出があるマルシェもありますので1枚は準備しておくとよいでしょう。
また出店確定の連絡と共に出店料の支払いが発生する場合もあります。支払いを忘れると出店できないので出店料の支払い方法・タイミングはしっかりと確認しておきましょう。
目標売上・商品ラインナップを考える
出店が確定したら、
目標金額の設定の仕方は様々あるかと思いますが、初めてのマルシェですので出店料の4~5倍ほどの金額を設定するのがおすすめです。3,000円の出店料だと15,000円、5,000円の出店料だと20,000円。
自分の作品がどの程度売れるのか分からない中で売上目標をたてるのは難しいかと思います。もちろん初回なので10,000円売れればOKであれば10,000円、単価の高い商品を取り扱う方はその商品に合わせた目標金額を設定しましょう。
達成できるかできないかくらいの金額を目標を立て、次回のモチベーションにつなげましょう。
目標金額が決まれば次は商品ラインナップです。
- 売りたい商品:自分が制作したい商品
- 売れそうな商品:客層などを見たうえで集客できる商品
自身が今後制作販売したいと思っている「売りたい」商品を売るために、まずは足を止めてもらえるような下見で確認した客層にマッチした手に取りやすい「売れそうな」商品を準備しましょう。
おはぎは子連れが多いならヘアゴム・スタイを準備しているよ
「売りたい商品」「売れそうな商品」どちらもラインナップを考えられたら、おおまかに価格とその個数を考えていきます。
すべての商品が完売するということはまずありません。目標売上を達成するためには目標売上金額と同じ合計金額以上の商品を準備していくことになります。
商品の価格設定 point!
また価格決めの際に大切なのが商品価格をあまり刻まないということです。
『400円』より『398円』の方が買ってもらいやすそうと思うかも知れません。ですが『398円』商品を取り扱うことで釣り銭に1円玉を準備する必要が出てきます。
釣り銭を出来るだけ少ない種類で収めるためにも低価格品は10円刻み、高額商品は100円刻みで価格付けを行いましょう。
エクセルなどで商品一覧表を制作し管理するのもおすすめです!
実際におはぎがマルシェで運用しているエクセルシートはこんな感じです!
そのまま印刷して売上数の管理にも利用しています♪
制作
商品ラインナップが決まれば後は制作、制作、制作。。。
準備する物の確認
制作と並行して当日必要になる物の準備も進めていきましょう。
当日の持ち物やあると便利なアイテムは別記事にて紹介しますが、必須となる持ち物がこちら!
- 商品
- ラッピング用品(台紙・OPP袋など)
- ショップカード
- 値札シール
- 釣り銭
- 什器
- テーブル・椅子・テント(必要な場合のみ)
- 電卓
- 筆記用具
- 手書き領収書
- 養生テープ
- ゴミ袋
- 出店マニュアルやパスカード
最低これだけ持っていけばなんとかなります。もちろん、オシャレに見せるためのテーブル布や風対策品、細かな筆記用具など出店環境などによって持ち物は異なってきます。
たくさんの方がマルシェでの持ち物についての記事を書かれていますので自分が出店する環境に合わせた持ち物を調べておきましょう!
ディスプレイのリハーサル
ある程度制作が落ち着いたら、家で当日ディスプレイのリハーサルを行いましょう!
当日のブースの大きさに合わせて手持ちの什器と商品をセッティングしていきます。当日の準備時間は思っているよりも少ないです!慌ててマルシェ開始時間に間に合わないということが無いように、ある程度什器の場所や商品の陳列方法について考えておきましょう♪
台紙にセッティングするのかアクセサリー単品で置くのかは商品ジャンルによって異なるかと思います。アクセサリーを販売する方は台紙は必須になってくるかとおもいますので、この段階でセッティングできていると当日慌てずにすみます!
並べてみると商品足りないな、この什器は持っていかなくて良さそう、など自分の想像とは違うイメージになることもあります。できるだけリハーサル時間をとれるよう制作のスケジュールを管理しましょう。
リハーサルディスプレイの写真を撮って当日はその通り並べればOK!
前日:パッキング
いよいよマルシェ前日!準備してきた什器などの持ち物と商品をパッキングしていきましょう!
車移動なのか電車移動なのかで何に詰め込むのか変わってきますよね。
ここではそれぞれ何に荷物を詰めて運べばいいのか、また車・電車共通の商品を安全に運ぶためのアイテムをおすすめ紹介しておきます。
車移動の方
外のマルシェを中心にアウトドアワゴンを使って運ぶ方がとっても多いです。家にあればもちろん、無い方も公園遊びやキャンプでも活躍するのでこの機会に1台購入しておくといいかもしれませんね。
選び方は特に無いですが、小さく降りたため自立できるものが便利です♪
公共交通機関移動の方
公共交通機関を使用する方はスーツケースが運びやすく移動もスムーズです。大きさは荷物が入る少し大きめ50L前後がおすすめです。机などはレンタルして出来るだけ荷物を減らしていきましょう。
スーツケースにすべて入れば良いですが、おそらく難しいでしょう。。。
あわせてキャリーオンできるボストンバッグがあると便利です!このタイプだとスーツケースの持ち手に背面を差し込むことが出来たり、帰りになぜか荷物が増えるなぞの現象に対応するべく、底のチャックを開き容量を拡張することができます!
実際におはぎが使っている写真がこちら↓
今まではダイソーやスリコで購入したビニールタイプの収納バッグで持ち運びしていましたが、これに変えてからスーツケースに固定できずり落ちないし、電車の乗り降りで持ち上げる時もスーツケースだけですむので快適!
商品の持ち運び
細かなアクセサリーや小物を製作している方におすすめの商品の安全な運び方はこちら↓
100円ショップの書類ケースです!
様々な大きさが販売されていますが商品の大きさ厚みにあわせて購入しましょう。
ケース内側両面にプチプチを貼り付けます。両面テープを使うと簡単ですよ♪
こんな感じ。ここに商品を並べていきます。
プチプチは100円ショップにも売ってますが、ホームセンターの方がコスパ良くておすすめです。
プチプチにサンドされ商品もガチャガチャ動かず、破損の心配も少ないので安心ですよ!
ファイルを閉じて縦たら商品が動いてしまうという方は、プチプチを2層・3層と厚みをだして動かないように調節してくださいね♪
マルシェ当日
待ちに待ったマルシェ当日!
このステップ通りに準備を進めてきた方はもう当日は楽しむのみ!
朝ご飯をしっかり食べ、荷物だけ忘れないように♪
現地に到着したらブースの場所を確認し、出店者受付があればまずは受付を。
ブースではまずディスプレイの設営、落ち着いたらご近所作家さんにショップカードを持参し挨拶しておきましょう^^
ベテラン作家さんはマルシェの情報をたくさん知っておられるのでとても参考になりますよ♪
終了したらゴミは忘れず持ち帰りましょう♪
まとめ
いかがでしょうか。初めてのマルシェとってもハードルが高く緊張するかと思います。
ですが、流れが分かればそんなに難しいことではないのです^^
直接お客様とお話しして反応を直に観察できる、とってもいい機会ですので、今後ハンドメイド作家として活動したい方はぜひマルシェ挑戦してみましょう!